■ 土研法 ■

簡易型施設を用いた現地浸透試験方法で、
掘削底面のみの浸透性の評価を行う土研法(円筒型底面浸透)を以下に示します。
①掘削
浸透試験箇所の掘削を行う。荒掘りにはバックホーなどの機械を使用しても良いが、
浸透面(ピット底)はスコップなどを用いて人力で掘削します。
②土質の確認及び試料採取
掘削時に土質の判定を行うとともに、必要に応じて浸透面近傍から土壌試料を採取し、
室内試験を実施します。
③浸透面の手入れ
浸透面は熊手やワイヤブラシで目荒しを行い、本来の浸透能を把握できるように丹念に手入れをします。

④円筒パイプのセット
イ)円筒パイプは若干地中に押し込むようにセットします。
ロ)パイプ先端からの水の回り込みを防ぐため、パイプ外側のピット底部分に粘土などを投入し、
強く踏み固めてシールをします。
ハ)さらに掘削土をパイプ外側に埋め戻し、踏み固めます。
ニ)パイプ内底部に砂利あるいは砕石を静かに入れる。この際浸透面をいためないように注意します。
⑥原状復帰
最後に円筒パイプを引き抜き、掘削土を埋め戻し、踏み固めて原状復帰をし試験を終了します。